榎木亮介

A01-PF2
光イメージング計測を駆使した
概日カルシウム-コア振動体仮説の検証
榎木 亮介
自然科学研究機構 生命創成探究センター
生理学研究所 バイオフォトニクス
研究キーワード:
概日時計 光イメージング カルシウム オルガネラ 冬眠
WEBリンク:研究室 researchmap 個人HP
研究概要
私はこれまで、光イメージング計測技術を駆使して、哺乳類の概日時計の司令塔である視交叉上核が、神経回路レベルで時空間的に協調した”概日Ca2+振動”や”概日膜電位振動”を示すことを見いだし、その作動原理を追求してきた。その過程で、概日Ca2+振動が中心振動体かそれに近い位置にあるとする知見を得ている。しかし、概日Ca2+振動を駆動する源流や、その振動原理は何か?といった根源的な命題については未だ結論が得られていない。本研究領域では、得意とする長期間の光イメージング計測技術を、低温度帯域や、細胞内オルガネラレベルに展開することで、概日時計の発振機構の核心に迫る。さらにラボの高時空間解像の光イメージング計測技術や、緻密な温度制御下でのイメージング計測技術を領域参加者にも提供することで、本領域の推進にも貢献する。
主要論文
- Hiro S, Kobayashi K, Nemoto T, Enoki R. In-phasic cytosolic-nuclear Ca2+ rhythms in suprachiasmatic nucleus neurons. Front Neurosci. 2023 Dec 20;17:1323565
- Enoki R, Kon N, Shimizu K, Kobayashi K, Hiro S, Chang CP, Nakane T, Ishii H, Sakamoto J, Yamaguchi Y, Nemoto T. Cold-induced suspension and resetting of Ca2+ and transcriptional rhythms in the suprachiasmatic nucleus neurons. iScience. 2023 Nov 3;26(12):108390.
- Hirata Y, Enoki R, Kuribayashi-Shigetomi K, Oda Y, Honma S, Honma KI. Circadian rhythms in Per1, PER2 and Ca2+ of a solitary SCN neuron cultured on a microisland. Sci Rep. 2019 Dec 4;9(1):18271.
- Wu YE, Enoki R, Oda Y, Huang ZL, Honma KI, Honma S. Ultradian calcium rhythms in the paraventricular nucleus and subparaventricular zone in the hypothalamus. Proc Natl Acad Sci U S A. 2018 Oct 2;115(40):E9469-E9478.
- Enoki R, Oda Y, Mieda M, Ono D, Honma S, Honma KI. Synchronous circadian voltage rhythms with asynchronous calcium rhythms in the suprachiasmatic nucleus. Proc Natl Acad Sci U S A. 2017 Mar 21;114(12):E2476-E2485.
略歴
2002年9月 東京薬科大学大学院 生命科学研究科 博士(生命科学)短期取得修了
2002〜2003 年 慶應義塾大学 医学部 生理学教室 助手
2003〜2005 年 英国国立医学研究所 博士研究員
2005〜2008 年 ダルハウジー大学 医学部 博士研究員
2008〜2017年 北海道大学大学院 医学研究科 助教
2013〜2017年 JSTさきがけ研究員(兼任)
2018〜2019年 北海道大学 電子科学研究所 准教授
2019〜2021年 文部科学省 学術調査官
2019年〜 自然科学研究機構 生理学研究所 准教授
2019年〜 自然科学研究機構 生命創成探究センター 准教授
主な所属学会
- 日本時間生物学会
- 日本生理学会
- 日本神経科学学会
趣味
世界各地を旅すること