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挨拶

吉種光

東京都医学総合研究所 プロジェクトリーダー
東京大学大学院理学系研究科 准教授

 生命には、約24時間周期の概日リズムをはじめ、心拍、体節形成、季節応答、一斉開花など、秒単位から年単位まで、様々な時間スケールのリズムがみられます。本領域では、このように周期的な生命現象や、時をカウントするタイマーのような仕組みに着目し、多様な「時」を生み出す分子メカニズムを解明します。
 本領域が着目するのがタンパク質ダイナミクスです。特定のタンパク質がもつ物性や酵素活性、タンパク質間相互作用、翻訳後修飾、立体構造変化などが「時」をカウントしていると考え、このような研究領域を「時間タンパク質学(Chronoproteinology)」と名付けました。さらに、これらタンパク質レベルでの制御に加えて、1つのRNAからどれだけタンパク質を翻訳するのか、という「パラメトリク翻訳」の制御が鍵を握ると考えています。多様な生物種と時間スケールを扱う研究者が集結し、「時」を生み出す分子メカニズムの理解を目指します。

2つの学変Bが融合して新たな「学変A」へと発展しました

21B303 学術変革領域研究B
「時間タンパク質学」
(Chrono-proteinology)
~時を生み出すタンパク質特性~

20B307 学術変革領域研究B
「パラメトリク翻訳」
翻訳速度調節機構を基盤としたパラメトリック生物学の創成

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