小野大輔

A01-PF1
時計遺伝子欠損マウス視交叉上核でみられる
概日リズムメカニズムの解明
小野 大輔
名古屋大学環境医学研究所
研究キーワード:
概日リズム 視交叉上核 神経 祖先型概日時計
WEBリンク:研究室 researchmap
研究概要
2017年のノーベル生理医学賞の受賞テーマとなったように、概日リズムには、時計遺伝子群の転写・翻訳を介したフィードバックループ (TTFL) が重要と考えられている。しかし、私たちは主要な時計遺伝子を欠損したマウスにも、細胞レベルの概日リズムが存在する事を発見し(Ono et al., 2013 Nat. Commun.; Ono et al., 2016 Sci. Adv.)、さらにこのリズムが、概日時計を示す3つの性質(自律振動性・温度補償性・同調性)を示す事を見出した(未発表)。これらの結果は、TTFL非依存概日時計の存在を強く示唆する。本研究では、光イメージング技術、薬剤スクリーニング、リン酸化プロテオーム解析を用い、TTFLの上流に位置し、すべての種に共通して存在するであろう“祖先型概日時計”の実体を明らかにする。
研究協力者
金尚宏(量子生命科学研究所)
主要論文
- Hung CJ, Tsai CT, Rahaman SM, Yamanaka A, Seo W, Yokoyama T, Sakamoto M, Ono D. Neuropeptidergic Input from the Lateral Hypothalamus to the Suprachiasmatic Nucleus Alters the Circadian Period in Mice. J Neurosci. 2025 Jan 22;45(4):e0351242024.
- Ono D, Wang H, Hung CJ, Wang HT, Kon N, Yamanaka A, Li Y, Sugiyama T. Network-driven intracellular cAMP coordinates circadian rhythm in the suprachiasmatic nucleus. Sci Adv. 2023 Jan 4;9(1):eabq7032.
- Ono D, Mukai Y, Hung CJ, Chowdhury S, Sugiyama T, Yamanaka A. The mammalian circadian pacemaker regulates wakefulness via CRF neurons in the paraventricular nucleus of the hypothalamus. Sci Adv. 2020 Nov 6;6(45):eabd0384.
- Ono D, Honma S, Honma K. Differential roles of AVP and VIP signaling in the postnatal changes of neural networks for coherent circadian rhythms in the SCN. Sci Adv. 2016 Sep 9;2(9):e1600960.
- Ono D, Honma S, Honma K. Cryptochromes are critical for the development of coherent circadian rhythms in the mouse suprachiasmatic nucleus. Nat Commun. 2013;4:1666
略歴
2012年 北海道大学大学院医学研究科博士課程 修了
2012-2013年 北海道大学大学院医学研究科 博士研究員
2013-2016年 北海道大学大学院医学研究科 特任助教
2016年 名古屋大学環境医学研究所 特任助教
2016-2020年 名古屋大学環境医学研究所 助教
2020-現在 名古屋大学環境医学研究所 講師
主な所属学会
- 日本時間生物学会
- 日本神経科学学会
- 日本生理学会
趣味
ランニング