遠藤 求
研究項目 A02-2
タケ120年リズム
遠藤 求
奈良先端科学技術大学院大学
バイオサイエンス領域
植物生理学
研究キーワード:
光周性花成 長距離シグナル伝達
WEBリンク:研究室 researchmap
研究概要
植物はさまざまな長さの時間を計測します。24時間を計測する仕組みについてはかなり理解が進んできた一方で、計測した時間情報を個体内でどのように共有しているかや、1年や67年といったもっと長い「時」を計測する仕組みについては現在の理解だけでは十分に説明できません。また、こうした「時」を測る仕組みにおいてタンパク質の輸送や安定性が関わっていることも明らかになりつつあります。私たちは植物がこれらの多様な時間を計測する仕組みと、意義、活用メカニズムについて、モウソウチクとモデル植物シロイヌナズナなどを用いて明らかにします。
主要論文
- Uemoto K, Mori F, Yamauchi S, Kubota A, Takahashi N, Egashira H, Kunimoto Y, Araki T, Takemiya A, Ito H, Endo M. Root PRR7 Improves the Accuracy of the Shoot Circadian Clock through Nutrient Transport. Plant Cell Physiol. 64: 352-362 (2023)
- Torii K, Inoue K, Bekki K, Haraguchi K, Kubo M, Kondo Y, Suzuki T, Kubota A, Uemoto K, Shimizu H, Saito M, Fukuda H, Araki T, Endo M. A guiding role of the Arabidopsis circadian clock in cell differentiation revealed by time-series single-cell RNA sequencing. Cell Rep. 40: 111059 (2022)
- Shimizu H, Katayama K, Koto T, Torii K, Araki T, Endo M. Decentralized circadian clocks process thermal and photoperiodic cues in specific tissues. Nat Plants. 1:15163 (2015)
- Endo M, Shimizu H, Nohales MA, Araki T, Kay SA. Tissue-specific clocks in Arabidopsis show asymmetric coupling. Nature. 515: 419-22 (2014)
略歴
2002年 京都大学理学部 卒
2004年 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 博士前期課程修了
2007年 京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 博士後期課程修了 博士(理学)
2007年 University of California San Diego 博士研究員
2009年 京都大学大学院生命科学研究科 助教
2015年 京都大学大学院生命科学研究科 准教授
2018年 奈良先端科学技術大学院大学 教授
この間
2006年 日本学術振興会特別研究員(DC2,PD)
2008年 日本学術振興会海外特別研究員
2009年 Human Frontier Science Program (HFSP) long-term fellow
2011年 JSTさきがけ「細胞機能の構成的な理解と制御」さきがけ研究者(兼任)
2014年 JSTさきがけ「統合1細胞解析のための革新的技術基盤」同上
2021年 奈良先端大・学長補佐(広報担当)
主な所属学会
- 日本植物生理学会
- 日本植物学会
- 日本時間生物学会
趣味
日曜プログラマ(ヘボ)